YouTube: 偶然見た動画が人生を支配する現象

YouTubeとは

YouTubeとは、人類が「時間を溶かす技術」を極めた動画共有プラットフォームである。2005年に誕生し、今や「猫動画から大学講義まで」という謳い文句で、全世界の生産性を着実に破壊し続けている。

無限スクロール地獄

YouTubeのアルゴリズムは「もう1本だけ」と囁く悪魔のような優しさを持つ。「関連動画」の沼にハマれば、気づけば3時間経ち、なぜかDIY石鹸作り動画を見ている自分がいる。特に「5分で分かる〇〇」系動画は、実際には15分あるのに視聴者をだます芸術品だ。

広告と人類の忍耐力

「スキップできます」の5秒広告は、21世紀最大の心理戦である。有料会員にならない限り、歯磨き粉のCMと「Hey Google」連呼動画に人生を削られる。ちなみに、動画の途中で流れる広告は「ちょうど盛り上がる瞬間」を狙って出現する都市伝説がある。

コメント欄の迷宮

「一番タメになったのはコメント欄」という皮肉が成立する稀有な空間。政治討論動画には必ず「ところでこの動画の撮影機材は？」と質問する人が現れ、料理動画のコメント欄は「私の人生の失敗談」に早変わりする。

クリエイターという名のサバイバー

「収益化」という言葉に震えるYouTuberたちは、アルゴリズムの気まぐれと戦う現代の吟遊詩人だ。「10分10秒の動画」が流行る理由は、広告挿入のためというのは公然の秘密。たまに「サムネイルで叫んでいる顔」が必要な職業でもある。

バッファリングより人生をバッファリング

YouTubeと付き合うコツは「寝る前は絶対開かない」という自制心と、たまに「なぜ私はアマゾンの奥地で昆虫を食べる動画を見ているのか」と自問すること。さあ、次のおすすめ動画へどうぞ──時間はまだ溶かせますよ。