プールとは
プールとは、人工的に作られた水のたまり場であり、人間が「泳ぐふり」をするための装置である。公共施設から豪華リゾートまで、その規模はさまざまだが、共通点は「子どもは絶対に叫ぶ」という物理法則が適用されることだ。
水の民主主義
プールは「平等」を体現した空間と言える。なぜなら、どんなに高級な水着を着ていても、飛び込んだ瞬間の顔は全員同じように崩れるからだ。特に逆立ちジャンプに挑戦した後の表情は、人類の共通言語と呼べる。公共プールではさらに民主的で、「誰かが絶対にバンドエイドを浮かべる」という不文律がある。
塩素の罠
プールの水が「消毒されている」という建前は、塩素の臭いでわざと強調されている。あの刺激的な香りは、「ここで目を開けたら地獄を見るぞ」という警告だ。にもかかわらず、誰もが「ちょっとだけなら……」と挑戦し、後悔する。25メートル泳ぎ切った達成感より、目が真っ赤になる痛みの方が記憶に残るのはプールあるある。
監視員の神々
プールの監視員は、一見するとただ日焼けしているだけに見えるが、実は超人的な能力の持ち主だ。子どもが溺れそうになる0.5秒前に察知し、笛を吹く。彼らが「ゆっくり歩いて」と言うときの威圧感は、教師の「静かにしなさい」を凌駕する。ただし、監視員自身も夏の炎天下では「早く交代来ないかな……」と心で泣いている。
恋の特等席
青春ドラマでは必ずプールサイドが恋の舞台になるが、現実は「日焼け止めを塗り忘れた大腿部の火傷」や「水着のひもが解ける恐怖」で忙しい。それでも、誰もが一度は「プールでモテる自分」を妄想する。結果、浮き輪に乗って沈みかけるのが関の山だ。
プールサイド哲学
プールは人類に大切な教訓をくれる。「計画通りに泳げないことこそが人生」だと。そして、どんなに準備しても、必ずタオルを忘れる人が一人はいる。
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