タブレット
タブレットとは、スマホとノートPCの間でアイデンティティクライシスを起こした薄型デバイスのこと。触ればなんでもできるが、なぜか冷蔵庫の写真を撮る羽目になる。
タブレットは「ベッドでNetflixを見るため」という人類の至高の欲求によって進化した。かつては「仕事効率化のツール」と謳われたが、実際の主な用途は「寝落ち直前のSスクロール」か「子どもにYouTubeを観させるための高級おもちゃ」である。メーカーは「プロクリエイティブ!」と宣伝するが、画面に付いた指紋の数が創造性の証拠となっている。
タブレットの最大の敵は「充電切れ」と「落下」だ。特に後者は、保護フィルムを貼った瞬間に重力と運命が結託する現象を引き起こす。「耐衝撃」と書かれたケースを買っても、結局は「床の材質」との相性で運命が決まる。一方、充電器はなぜか家で最も神出鬼没なアイテムとなり、タブレットは「充電5%」で謎の執念を発揮する。
教育現場では「デジタル教科書で軽量化!」と謳われるが、実際は「ランドセル+タブレット=肩こり小學生」という新たな問題を生んだ。また、職場では「タブレット会議」が流行っているが、参加者の画面には「通知バーに未読メール99+」が輝き、集中力のなさを可視化している。
結局、タブレットは「便利なのになぜかストレスも生む」という現代技術の縮図だ。次に「新しい機種が出たよ」と宣伝されても、まずは冷蔵庫の写真を削除することから始めよう。
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