クロワッサン：朝からバターンと決めるフランスの罪

クロワッサンとは

クロワッサンとは、三日月形をしたバターたっぷりのフランスパンだ。「朝食の貴族」を気取っているが、実は食べると指先がベタつくという庶民的な矛盾を抱えた存在である。

フランスの権威と現実

フランスが「私たちの文化です」と胸を張るが、実はオーストリア発祥という説が有力。つまり、フランス人は他人の功績を奪うのが上手いという噂を（おいしいスキャンダルと共に）証明してしまった。それでも「バターの香りはフランスが最高」と言い張るあたりが匠のワザ。

ダイエットの天敵

健康志向の方々にとってクロワッサンは「見ないふり」推奨食品だ。1個でご飯1杯分のカロリーを軽く超えるのに、なぜか2個目に手が伸びる魔法にかかっている。まるで「バターは植物性です」と嘘をつく恋人のようだ。

家庭での再現不可能性

どんなにレシピを忠実に再現しても、家庭で作ると「折りパンの化石」になるのはなぜか。プロは「温度管理が命」と謎の専門用語で煙に巻くが、実はフランス人でさえスーパーで買ってくるのが定番らしい。

形にまつわる陰謀説

三日月形はオスマン帝国の旗をモチーフにしたという伝説があるが、真相は「丸いまま焼くと中まで火が通らないから」というシンプルな事実。ロマンチックな逸話より、パン屋の効率優先思考が勝った稀有な事例である。

罪悪感と共に召し上がれ

クロワッサンを完食した後の罪悪感は、1分間のジム通いで帳消しにできると信じよう。結局、あの層になった生地とバターのハーモニーには逆らえない──それが人類の定めなのだ。