イギリス
冒頭:イギリスとは、ヨーロッパ北西部に位置する島国で、正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」。紅茶と曇天と皮肉なユーモアで世界を支配しようとした(そしてほぼ成功した)国である。
本文
イギリスは、歴史的に「太陽の沈まない国」と恐れられたが、実際には「太陽がそもそも出ない国」としても有名だ。天気予報が「今日は雨です」と言えば週間予報も終了する効率性は、さすが産業革命の生みの親。国民は「Sorry(ごめん)」を挨拶代わりに使い、他人にぶつかられた自分が謝るという謎の礼儀を発達させた。
食文化については「フィッシュ・アンド・チップスが国民食」と聞くと夢が壊れるが、実はカレーが国技級に愛されている。かつてインドを統治した反動か、今や「チキンティッカマサラ」はイギリス生まれの国民的料理だ。ちなみに、朝食の「フルイングリッシュ」はベーコンと豆という謎の組み合わせで、これを食べれば午前中は動けないという副作用付き。
政治面では、議会制民主主義の発祥地ながら、ここ数年は「Brexit(EU離脱)」というドラマを全世界に配信中。国民投票の結果に後悔した人々が「あの時は冗談で投票した」と弁明する姿は、まるでテスト期間中の学生のよう。王室関連ニュースは常に世界の注目を浴び、メディアは「ハリー王子夫妻の移動手段」にも国土全体のエネルギーを注ぐ。
結び
イギリスを理解するには、紅茶にミルクを入れる順番(まずミルク!)にこだわる国民性を味わうといい。教訓:彼らと雨の話をすれば友達になれるが、サッカーの話をすると戦争になるので要注意。
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