こたつ: 寒さより怖い？こたつからの脱出不可能事件簿

こたつとは

こたつとは、日本の冬を代表する魔法の家具である。簡単に言えば、テーブルの下にヒーターがついていて、布団で覆われた「温かい穴」のこと。一度入ったら出られない、甘い罠でもある。

こたつは「冬のパラダイス」と呼ばれるが、実は「動けなくなる装置」としても機能する。こたつに入ると、人間のやる気は瞬時に蒸発し、「もう少しだけ」が無限ループする。リモコンを取るために伸ばした手が、なぜかお菓子に直行する現象は、科学的に解明されていない。

こたつは家族団らんの象徴と言われるが、実際は「足の取り合い戦争」の舞台でもある。父の足が独占的に伸びていたり、猫が最強のポジションを占領していたり。こたつの中では、弱肉強食の法則が静かに成立している。

こたつは電気代の天敵だ。「弱」で十分なのに、なぜか「強」にしたくなる。そして気づいたときには、こたつの中で半熟状態になっている。「こたつで寝ると風邪を引く」は、親の作った都市伝説かもしれないが、実際に寝ると確実に翌日は後悔する。

こたつは炭火から電気へと進化し、今や「タイマー機能付き」という文明の利器となった。しかし、人類はまだ「こたつから出る意志力」を進化させていない。未来のこたつは、強制的に追い出してくれるAI搭載型になるかもしれない。

こたつから抜け出す唯一の方法？誰かに「布団めくって」と頼むこと。ただし、その瞬間に寒さで後悔するのは必定。こたつとは、つまり「幸せな地獄」なのだ。