キックベースとは
キックベースとは、野球の貧乏クジを引いたようなスポーツで、ボールを蹴って走塁する遊びだ。正式名称は「キックベースボール」だが、誰もそんな堅苦しい名前で呼ばない。野球に比べて道具が少なくて済むため、学校の休み時間や公園で突然勃発する「俺たちルール」の代表格である。
民主主義の闇
キックベースの最大の特徴は、そのルールの曖昧さにある。「ノーバウンドで取ったらアウト」「3回蹴ってダメなら歩いてもいい」など、その場の空気でルールがコロコロ変わる。まるで民主主義のようで、結局は声の大きい奴が勝つ。特に「鬼（投手）がボールを転がす速度」を巡る議論は、国際会議レベルの紛争に発展することもある。
運動音痴の救世主
野球だとバットにボールが当たらない人でも、キックベースならなんとかなる。とはいえ、全力で蹴ったボールが真上に飛び、自分に直撃する「自爆キック」を披露する人もいる。運動神経と運のどちらが重要か、という哲学的命題を投げかけるスポーツでもある。
社会の縮図
キックベースでは、必ず「ボールを独占するガキ」と「ずっと外野で草をいじる子」が出現する。これは大人社会の縮図だ。ちなみに、外野の子は実は一番賢い。だって、ボールが飛んでくる確率よりも蝉を捕まえる楽しさの方が高いからね。
蹴って転がって笑え！
キックベースは、ルールより笑いが勝るスポーツだ。もしあなたが「ノーバウンドで取った！」と主張してケンカになっても、10分後にはみんなでアイスを食べている。そんな平和な争いごとができる最後の聖域かもしれない。さあ、今日も誰かが「それってファールじゃね？」と叫ぶ公園へ急ごう！
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